久遠の絆 再臨詔

久遠の絆 再臨詔

久遠の絆 再臨詔発売日: 2000年5月18日/2002年10月31日(ドリコレ)
開発: FOG
販売: FOG
機種: ドリームキャスト
ジャンル: サウンドノベル
価格: 5800円
製品番号: T-36701M

輪廻転生をメインテーマに、現代、平安、元禄、幕末の4つの時代を舞台に物語が展開するサウンドノベル。元々はPSで発売されていたものをDC用にリメイクしたもので、再臨詔という追加シナリオが、新たに書き下ろされています。今回プレイして初めて知ったが、2011年にこのゲームはエロゲ化されて、PSPとPCでもリメイクされてたんだね。

参考文献
久遠の絆 再臨詔 パーフェクトガイド(ソフトバンク)
久遠の絆ファンBOOK(ラポート)※こっちは攻略には全く役立ちません

ストーリー
一章現代「動き出す運命の歯車」
一章平安「悠久の出会い」
二章現代~元禄「夕姫楼の少女」
二章元禄「流転する前世」
三章現代~幕末「神剣の行方、そして……」
三章現代~幕末「過去に翻弄される心」
三章現代「現人神として」



久遠の絆 再臨詔万葉の章
一章 現代
起こしに行くのは~→布団をはぎ取る→逆立ちをした→もしかして、俺の事?→まあな→悪いか?→やめてくれ→すれば?→体育館を~→いないな→~断固として戦うぞ→~テレビでも見るか→しばらく様子を見る→天野先輩を引き止める→絵理を助ける→汰一に話しかける→校庭に行く→絵理を助ける→断る→ただ呆然と見送った→やはり悪夢には~→やっぱりやるしか~

一章 平安
たかが鹿だろう?→でも持ってきて~→~すまん→しかたがないんだ~→右に撃つ→確かに遊びかも~→帰る→奴らの狙いは蛍だ→剣で攻撃→なぜ突然主上が~→今日は遅いので寝る→だってお前は~

久遠の絆 再臨詔二章 現代
食堂→頭を撫でる→結界が敗れるまで~

二章 元禄
ここは隠して~→劉也に付き合って~→そうですか?→劉也を助けに~→劉也に昨日見た~→私は、付き合いで~→菊乃どのには~→懐に入っている~→そ、そんなことは~→劉也に言い訳をした→綾さんを買う~→菊乃どのと戦う~

久遠の絆 再臨詔三章 現代
万葉と二人きりで~→いる→万葉なんだ

三章 幕末
この浪人者を軽く~→所詮、子供の喧嘩~→おめぇの顔→なんであれ~→中央に唖然と佇む、巫女→~無視する事に決めた→加藤……とか~→その、人の気配が~→待て、これは、この娘は!→巫女さんを守ろうと~→巫女さんの事を~→巫女さんについて→虚ろな微笑を~→大騎の後を追った~→この場を離れずに~

三章 現代
749年だ→一撃目は右→二撃目は左上→右手を突き出す→~わかりません→あの壁画の~→なぜお前が?→右に転がって~→汰一の懐に~→刀をおろして~→自分→手を取らない→ああ、好きだよ→(入力した子供の名前)→万葉を助ける→左の女性に~→万葉、迎えに~→真ん中の女性に~→万葉、迎えに~→右の女性に~→万葉、迎えに~→右の女性~→キスをする→エンディングへ

久遠の絆 再臨詔栞の章
一章 現代
仕方ない~→耳元で叫ぶ→自分の胸に栞の手を~→もしかして、俺の事→ちがうよ→怖い→やめとけ→体育館を案内する→いるよ→~背に腹は変えられん→栞でも起こしに~→俺の日課→しばらく様子を見る→すぐに立ち去ろう→その場を去る→絵理を追いかける→クラブハウスに行く→絵理を助ける→栞の頼みを聞く

一章 平安
たかが鹿だろう?→でも持ってきて~→~無理だ→「見るなッ」と言う→桐子を連れて出かける→二人で森へ行く→奴らの狙いは俺を~→剣で攻撃→抱きしめる→なぜ突然主上が~→桐子に報せる→お前のことだって~

久遠の絆 再臨詔二章 現代
一階廊下→栞が気になる→抱きしめる→結界が破れるまで

二章 元禄
私は、素直に~→劉也に付き合って~→そうですか?~→争いを止めさせる~→劉也に昨日見た~→私は付き合いで~→菊乃どのに虎のことを話す→特に予定はないな~→そう見えますか?→菊乃どのの独り言に~→俺もあの人の~→綾さんを「買う」

久遠の絆 再臨詔三章 現代
万葉と二人きりで~→ほったらかしている~→破邪の印で攻撃

久遠の絆 再臨詔沙夜の章
一章 現代
起こしに行くのは~→布団をはぎ取る→逆立ちをした→もしかして、俺の事?→ちがうよ→怖い→すれば→体育館を案内する→いないな→~断固として戦うぞ→~テレビでも見るか→沙夜先生を助ける→その場を去る→汰一に話しかける→クラブハウスに行く→沙夜先生を呼びに行く→断る→やっぱり頼みを聞く

一章 平安
たかが鹿だろう?→泰子様には頭が~→~無理だ→「見るなッ」と言う→桐子をなだめて~→奴らの狙いは俺を~→剣で攻撃→桐子が俺を呼びに~→泰子に報せる→だってお前は~

久遠の絆 再臨詔二章 現代
一階廊下→それよりも~→頭を撫でる→左の屋台の方を見た→先生のキス1回

久遠の絆 再臨詔三章 現代
沙夜先生の事だった→いる→先生なんだ

三章 幕末
この浪人者を軽く~→喧嘩も公平に~→いや、なんでも~→なんであれ~→御神体らしい鏡だった→~無視する事に決めた→加藤…とか→その、人の気配が~→待て、これは、この娘は!→巫女のことは大騎に~→観樹の事を~→襲ってきた敵~→俺は、寂しい瞳の~→待てッ!→この場を離れず~→なす術もなく~

三章 現代
スポーツドリンク→俺だッ→消滅させてやる→それぞれが自分の~→母上があの中に~→左の蛇の中だ

久遠の絆 再臨詔というわけでエンディングです。尚、おまけシナリオの出現方法は以下の通りです。

再臨詔・・・DC版オリジナルの追加シナリオ。第一章の最初の選択肢で「うっすらと~」を選択するとこのシナリオになる。子供の名前を変えずにトゥルーエンドをクリアするか、トゥルーエンドと以下のおまけシナリオ2つをクリアするのが出現条件です。

デロスランド・・・第一章の序盤、汰一の問いに「目の保養だよ」と答えるとこのシナリオに。トゥルーエンドをクリアしていることが条件。

ブレザースリー・・・第一章の初日の夜、「もう寝る」を選択するとこのシナリオに。これも、トゥルーエンドをクリアしていることが条件。


久遠の絆 再臨詔 三章現代「現人神として」

久遠の絆 再臨詔 三章現代「現人神として」


三章現代~幕末はこちら


やっと終わりです。

久遠の絆 再臨詔

気が付くと、万葉が目の前にいた。俺はおもむろに彼女を抱き締めた。幕末の時代にトリップしていたことを話し、神剣が折れてしまっていることを伝えたが、神剣は死んではおらず、俺が呼べばきっと答えてくれると万葉は言っていた。

久遠の絆 再臨詔

自由時間に万葉とイチャついていたら、男と手をつないで人気のない植え込みへと消えて行く栞を見かけた。相手の男は杵築のようだ。杵築を呼び止めると、奴は語り出した。道綱は、日本中から集めた怨念を糧に太祖復活を目論んでいる。その怨念は憑坐となった鷹久の母・樟葉の体に蓄えられていった。そして、それはいつ溢れ出してもおかしくない状況にあり、俺と道綱が戦えば、界の狭間の壁を打ち壊すことになるだろうと。杵築は栞を安全な場所に連れていき、誰もいなくなった地上で二人で一からやり直すと言っていた。

久遠の絆 再臨詔

決着を付けるべく、俺は杵築と相対した。まずは右のローキックだ。そして、杵築のジャブを受けると、すかさず奴の顔面を殴る。今度は杵築から仕掛けてきた。右ストレートと右のミドルキックだ。攻撃を見切った俺は、杵築の胸に肘を叩き込んだ。前世を経験する度に俺は強くなっていた。まともにやっても敵わないと悟った杵築は、何やら呪文を唱え始める。杵築は土蜘蛛の力を解放した。俺も印を結んで対抗する。そして互いの力がぶつかろうとした時
「あぶないッ、たけちゃんッ!」
二人の間に栞が飛び込んできた。杵築の黒い気に満ちた突きが栞に襲いかかる。どうにか直撃は逃れたものの、拳がかすっただけで体がバラバラになりそうな衝撃を受ける。当然、栞が耐えられるものではなかった。

久遠の絆 再臨詔

教師たちが駆けつけると、杵築は捨て台詞を吐いて姿を消した。万葉の話では、栞は杵築の力で生気を根こそぎ持っていかれてしまい、早く補給しないと危険だという。そして、それができるのは土蜘蛛の巫女だけだろうと。
「私にやらせてみて頂戴」
沙夜先生だった。先生は栞の傷跡に手を当てて、呪文のような言葉を紡ぎ始めた。栞が息を吹き返した。沙夜先生は、土蜘蛛の血を引く泰子様と観樹の生まれ変わりだったのだ。そして、栞は桐子の生まれ変わり。

久遠の絆 再臨詔

修学旅行一日目が終わろうとしていた。俺の部屋には、汰一目当ての女子と、俺に会いに来た万葉目当ての男子でごったがえしていた。カードゲームで遊んでいたが、どうにも気が進まずに部屋を出た。一人でこれからのことを考えていると、沙夜先生が現れた。昔の力が戻ったという先生だが、その代償として過去のように誰かの血を欲してしまうかもしれないと怯えていた。俺は、一緒に戦おうと先生を励ます。道綱を倒し、この輪廻の鎖を引きちぎるのだと。

久遠の絆 再臨詔

翌日、奈良公園で待望の自由行動となったが、沙夜先生からレポート提出のお達しが出る。ブーイングの中、芦屋先生が沙夜先生を擁護。俺に向かって、大仏殿の大仏が建立された年を質問してニヤついていた。俺は鷹久の記憶を頼りに、749年と正解を導き出した。当ての外れた芦屋先生だったが、その後の講釈は中々聞き応えのあるものであった。いつもは芦屋先生を煙たがっている男子からも、賞賛の声が上がった。

久遠の絆 再臨詔

公園を散策していたら、班からはぐれて一人で歩いている栞を発見した。どうも様子がおかしい。桐子の人格が混ざっているような言動をしている。そして、遂には倒れてしまった。恐らくは過去の記憶が覚醒しているのであろう。みんなで手分けして先生を探しに行く。俺は万葉を集合場所に残し、大仏殿の方へと行ってみた。大仏殿には誰もいなかったが、ここで栞が目を覚ます。過去の記憶を取り戻した栞は、突然の愛の告白をし、人目もはばからずに泣きながら胸に飛び込んできた。

久遠の絆 再臨詔

そこへ現れた沙夜先生に栞を預けて、俺は万葉の元へと向かった。しかし、そこに万葉の姿はなかった。みんなで探しまわったが、何者かに誘拐された形跡だけが見つかった。汰一は、万葉を一人にした俺を責めた。そして、警察の取り調べが終わると、俺を殴って出かけていった。行き先が石舞台古墳であることを突き止めた俺は、汰一の後を追ったのだが、出かけようとするところを栞に見つかり、栞は強引に付いてきてしまったのでした。そして、古墳には万葉が鎖で繋がれていました。駆け寄ろうとする俺の前を、杵築が遮った。

久遠の絆 再臨詔

汰一はすでに杵築に倒されていた。杵築の話では、汰一は晴明の生まれ変わりだという。あの晴明が光栄に破れるなど信じがたい。しかも、あの大騎も晴明の生まれ変わりだったと言うのである。戦いの火蓋が切られた。まずは杵築のパンチを右に避ける。万葉を人質に取られて思うように戦えない状況。杵築に挑発されるが、あくまでも避ける。しかし、このままではジリ貧である。土蜘蛛の力を解放する杵築。俺はパンチを右に避けるが、杵築には動きがバレバレであった。黒い気が突き刺さり、俺は倒れたまま動けなくなってしまった。そして、どこからともなく日本刀を持ち出すと、俺に向かってそれを振り下ろした。

久遠の絆 再臨詔

「やめてッ!」
栞が俺達の間に割って入った。だが、杵築は栞の言う事には耳を貸そうとしない。そして、万葉のそばに置いておいた百足の式に、逃げる栞を追いかけるよう命じた。チャンスが到来した。一撃目は右ニ撃目は左上だッ。俺は杵築の攻撃を完全に見切り、刀を叩き折った。そして、ありったけの力を込めて、気のこもった拳を叩きつけてやった。俺は万葉を助けだしたが、戦いは終わってはいなかった。折れた刀を持った杵築が襲いかかってきた。不意を突かれた俺は、咄嗟に地面に落ちていた何かを掴み、右手を突き出す。それは折れた刀の切っ先であった。

久遠の絆 再臨詔

俺は現世でも人を殺めてしまった。万葉は仕方のないことだから気にするなと言っていたが、栞は俺を責めた。光栄の長い誤解を解いて、殺すことなく助けてあげることができたはずだと。万葉に話があると言われ、二人だけで古墳の中に入る。奥の部屋の壁には、剣を振りかざす男性と、二人の女性の姿が描かれていた。男は俺であり、片方の女性は万葉だという。そこで、万葉から守護者の位を継いで欲しいと真剣な顔でお願いされた。英霊達の審判を受けて、地上の神として登極しろと。それが最良の選択であることを悟った俺は、腹をくくった。万葉が石の窪みに種のようなものと液体を流し込み、なにやら呪文を唱えると、炎の中から英霊が現れた。そして、神としての自覚が足りない俺に、神としてこの世を統べる詔を発しろと難題を与えてきた。しかし、俺にはそんなものは分からなかった。
……わかりません。いくら考えても、俺がどの様に神として、みんなを統べていっていいのかわかりません
俺は正直に答えた。英霊は俺を認めずに姿を消す。

久遠の絆 再臨詔

あの壁画の右の女の人は誰なんだ?
俺は古墳から出る前に聞いてみた。あれは、薙という名の二人の娘だそうだ。外に出ると、栞と汰一はおろか、杵築の死体までもが消えていた。そこへ心配した沙夜先生がかけつけてきた。
「鷹久……何をしているのです鷹久。母との約束を忘れたのですか?」
鷹久の母が現れた。道綱が、俺を殺して晴明を太祖様の依童にしようと企んでいるらしい。そして、愛宕山へ急げと告げて消えた。

久遠の絆 再臨詔

翌日、俺と万葉と沙夜先生は、道綱の太祖復活の呪詛を阻止すべく、愛宕山へと向かった。行く手を遮る怪我を、久々の五方星で打ち倒した。

久遠の絆 再臨詔

神社の奥社にある六道宮へと潜入し、奥の祭壇まで辿り着くと、そこには龍の彫り物があしらわれた石棺があった。この中に母上がいる。姿を現した母上は、一族の将来のために戻ってきてくれたことを喜んでいたが、俺達の目的はそうではなかった。万葉が真意を伝えると、母上は万葉を浮かれ女と罵倒した。違和感を感じた俺達は、ひとまず母上の言う通りにする。そして、母上が呼び出した無数の黒い蛇が俺の体内に入ってきた。俺自身が消えようとした時、周りに強い力の壁が張り巡らされるのを感じたる。
「万葉ッ!今だッ!ヤツの根を断てッ!」
激烈な獣の悲鳴に混じり、消え行く微かな女性の悲鳴が聞こえた。それが意味することを悟り、俺の胸は痛むのでした。

久遠の絆 再臨詔

現世に体の一部を送り込んでいた太祖は、魔界との間で体を二分され、苦しみのたうちまわっていた。しかし、俺の体内から奪った力を使って、太祖は魔界との回廊を繋げてしまう。力をほとんど奪われた俺は倒れてしまった。

久遠の絆 再臨詔

そこへ意外な人物が姿を現した。芦屋先生でした。
なぜお前が…
その側には、正気を失った栞と、三巳を飲まされた汰一の姿も。芦屋先生が道綱だったのだ。汰一は命じられるままに刀を振り上げて襲ってきた。まずは右に転がって避ける。そして、汰一の懐に飛び込む。うまく組み伏せたが、それは身代わりの式であった。背後からの一太刀をどうにか防いだ俺は、刀を降ろして汰一と話す。だが、説得は通じず、俺は汰一の一撃で、体を床に叩きつけられる。一方で、汰一も激しく苦しんでいた。三巳を飲まされた者は、己の欲望に逆らえば死んでしまう。汰一は戦っていたのだ。汰一がトドメを刺そうと襲いかかったが、その白刃はそこへ割って入る万葉に浴びせられた。その光景を見た俺は、思わず力を使ってしまった。祭壇まで吹き飛ばされた汰一は気を失った。汰一が寸前で刀先を引いたため、万葉は大事には至らなかった。

久遠の絆 再臨詔

いよいよ芦屋幹久、いや道綱との決戦だ。まずは自分が汰一の使っていた刀で攻撃するが、それを素手で受けられてしまう。ならばと、俺がもう一度攻撃すると見せかけて、左右から万葉と沙夜先生が攻撃。沙夜先生の紅爪で脇をえぐられた幹久だったが、何もなかったかのような素振りを見せ、沙夜先生を殴り飛ばしてしまった。ここで幹久は自分の正体を明かす。藤原道綱は朝廷を欺くための仮の姿であり、その正体は大獄丸だった。かつてこの国に癒えぬ傷跡を刻み込んだ恐怖の鬼の名前である。そして、圧倒的な力の前になすすべなく倒された俺は、魔界への穴へと引きずられていった。

久遠の絆 再臨詔

太祖復活の儀式が始まった。万葉と沙夜先生は、俺を信じて幹久に言われるまま呪文を唱えた。俺の中に再び太祖が入ってきた。
「よく来た。ここより吾と汝は弐にして壱。壱にして不可分なり。吾は汝の物、汝は吾の物。いざ、汝が吾の手を取り給え。」
太祖が手を差し伸べてきたが、欲望と葛藤する俺は手を取らない。俺は全能の力よりも、万葉というたった一人の女性を選んだのだ。
「我らが力を貸そう」
太祖との戦いを決意した俺を英霊が後継者として認めた。

久遠の絆 再臨詔

気が付くと、俺の体は元に戻っていた。俺は悟られぬように五方星の印を斬り、呪文を唱えている幹久にみまった。そして、千年越しの決着をつけるべく相対したのであった。

久遠の絆 再臨詔

追いつめられた幹久は、栞を奈落に突き落とそうとした。それを阻止したのは汰一だった。汰一は幹久を羽交い絞めにし、そのまま奈落へと飛び込んだ。が、間一髪汰一を助けだすことには成功した。

久遠の絆 再臨詔

今度は穴の中から杵築が這い上がってきた。それは杵築の死体に取り憑いた太祖の怨念の固まり。その力は圧倒的であった。「この世に於けるお前の力を手に入れよ」と皇命に言われるが、どうしたらいいか分からない。そして、杵築の強烈な一撃で腹を破られた俺は、大量の血を吹き出していた。

久遠の絆 再臨詔

<<うふ。うふふふ。ねぇ、パパ。パパは私のこと好き?>>
薄れる意識の中でそんな会話が聞こえてきた。
<<ねぇパパ。パパは今でも私の事を好きッ?>>
そう問いかけられた俺は
ああ、好きだよ
と答える。そして「」という娘の名前を叫んだ。すると、目の前に突然天野先輩が現れ、杵築の一撃を片手で受け止めた。

久遠の絆 再臨詔

母である万葉が祝詞を唱えると、天野先輩は神剣となった。先輩こそ俺達の娘である天叢雲だったのである。

久遠の絆 再臨詔

もはや、太祖すら俺の敵ではなかった。勝ち目のない事を悟った太祖は、万葉、栞、沙夜の3人を道連れにしようとした。いつの日か再び蘇るための生贄として。三人全員を助けることは絶望的だった。せめて一人だけでもと、俺は万葉を助けることに決めた。しかし、その行動は太祖に見透かされていた。

久遠の絆 再臨詔

万葉の機転で、太祖を奈落の底へと追い落とし、栞と沙夜先生は助けることができたが、万葉は崩れる床の縁にかろうじて掴まっている状態だった。そして地上と魔界をつなげる力が失われ、穴はその口を閉ざそうとしていた。急いで引き上げようとしたが、途中で穴は塞がってしまう。万葉が絶叫した。魔界の穴を開ける事は神の規に背く行為らしいが、万葉のいない世界など俺には意味のないものだった。彼女を絶対に守るという約束を今度こそ果たさなければならないのだ。俺は薙に命じてこの忌々しい入口を破壊させた。

久遠の絆 再臨詔

どうにか万葉を救い出すことはできたが、瀕死の状態であった。
「…どこ?武。どこぉ…ッ?」
「ここにいるッ!俺はここにいるぞ万葉!!」
「武……、キス……し…て」
「うん……、うんッ!」
「武………… す き 」
そして、万葉の体が光り出し、そのまま消えてしまった。彼女は天人としての生を終え黄泉へと旅立った。闇に侵された彼女魂は、その穢れが拭われるまで冥府に幽閉され、二度と会うことはないだろうと皇命が語る。

久遠の絆 再臨詔

俺は万葉を助ける手立てが見つからずに途方に暮れていた。
”私が力を貸しましょう”
そんな俺に母上が手を差し伸べる。母上が黄泉に下る時に冥界への扉は開く。神となった俺ならば、それを通って冥界へ赴くこともできるという。しかし、現世に戻るには、俺が万葉の穢れを払わなければならない。できなければ、二度と戻ることはできないだろうと。だが、俺の決意は固かった。

久遠の絆 再臨詔

”吾が幽界に断りもなく入り込みしは誰ぞ”
暗闇を進んでいくと、全身に紫の稲妻を纏った女性が現れた。その妖気は、神となった俺をも遥かに凌ぐ力を持っている。俺は万葉を返して欲しいと頼むが、女性はその要求を突っぱねる。しかし、俺の神としての資質を認めると、俺の万葉への想いが本物ならばという条件を出した。

久遠の絆 再臨詔

目の前に3人の万葉が現れた。この中から本物の一人を選べというのだ。間違えれば、俺はその女性に食われてしまう。まずは左の女性に質問する
万葉、迎えに来たよ。一緒に帰ろう
するとその女性は
「心配しないで。たとえどこにいようとも、私はいつでもあなたと一緒よ……」
と答えた。次に真ん中の女性に質問する
万葉、迎えに来たよ。一緒に帰ろう
するとその女性は
「……ばかなひと。いつもこんな無茶なことばかりして……でも……うれしい………」
と答えた。最後に右の女性に質問する
万葉、迎えに来たよ。一緒に帰ろう
するとその女性は
「本当に…私でいいの?栞ちゃんや沙夜先生はどうするの?」
と答えた。俺は、骨と皮だけの醜い姿の右の女性を選んだ。

久遠の絆 再臨詔

地上に近づくと、彼女が苦しみ出した。俺は言われた通りに口づけしようと振り返る。そこにはあの美しかった万葉の姿は見る影もなかったが、俺はありったけの想いを込めて「キスをする

久遠の絆 再臨詔

「武さん……」
万葉は元の姿に戻った。涙が溢れて止まらなかった。

久遠の絆 再臨詔

気が付くと、二人は石舞台の上にいた。
「ありがとう…武さん。私を見捨てないでくれて。ありがとう、私を守りぬいてくれてッ。ありがとう…、私を愛してくれて……」
外は雪が舞っていた。これからどうするのかと聞かれた俺は、天に向かって新たなる神の一柱として勅命を発した。それは、人間の神からの自立を宣言する内容でした。そして、人間が持つには過ぎた力だとして、薙を天に返した。そして、今度生まれ変わる時は、俺達の本当の子供として生まれてくるようにと言った。

久遠の絆 再臨詔

思わぬ事態に慌てる皇命をよそに、俺と万葉はお互いの目を見つめていた。その中にはこの世で一番大切なものがあった。
<<我が事なれり>>
そして突然響いた、圧倒的な神気の声。その声の意味と、突然の主の出現に慌てふためく皇命の様子に、俺達は花が咲くように微笑んだのだった。

久遠の絆 再臨詔

(おしまい)

アルスラーン足手まとい戦記前編

アルスラーン足手まとい戦記


アルスラーン戦記(本記事)

アルスラーン戦記アニメ化記念ということで、久々にプレイしてみました。とりあえず第1回を見たが、緑髪じゃないアルスラーンに激しい違和感。以下ネタバレになりますのでご注意ください。それから、何年も前にアカウント取って放置していたツイッターを使い出してみたので、もしよろしければ。こちらです。

広大な大陸を東西につらぬく大陸公路。その中心にいパルス王国はあった。東西の諸国から隊商があつまり、さまざまな商品がもたらされ、その交易の熱気がパルス文化を育てた。四方を列強に囲まれ、幾度となく巨万の富を狙った侵略を受けながらも、その精強な兵をもって彼らを退けていった。パルス歴三百二十年、その年も、王国文化の繁栄とパルス軍の不敗を疑う者は、誰一人としていなかったはずである。

アルスラーン戦記

古の時、古の国の物語。聖域の雄と謳われし王国パルス。誉れ高き王家の血筋と武勇を誇る豊かな国土は、今、新たな血潮でその面を染めようとしていた。破壊と略奪の限りを尽くす蛮勇の民ルシタニア。その侵攻の波はパルスに迫り、雌雄を決する合戦の時が迫ったのである。時にパルス歴三百と二十年、国王アンドラゴラス三世が嫡子、世継ぎの王太子アルスラーン、十四歳の初陣である。

アルスラーン戦記

パルスの騎兵八万五千、歩兵部隊十三万八千、ルシタニア軍に倍する戦力に、誰もがパルスの勝利を確信する戦いであった。が、敵国ルシタニアは、霧に紛れて平原の断層に大量の油を流し火を放った。ルシタニア軍の卑劣な罠により、アルスラーンは戦場で孤立してしまった。

アルスラーン戦記

ダリューンはカーラーンを取り逃がしたものの、無事にアルスラーンと合流を果たし、バシュル山に住む友人のナルサスの元へ向かうのであった。

アルスラーン戦記

ルシタニアに加担する謎の男、銀仮面の魔力を用いた罠により、パルス軍は壊滅。国王アンドラゴラス三世は屈辱の縄目を受け連れ去られた。勢いに乗るルシタニア軍は、さらにパルスの都エグバターナを奪取。王妃タハミーネもまた、囚われの身となった。皇太子アルスラーンは痛恨の念を胸に秘め、ダリューンとただ二騎、パルスの貴族ナルサスの住むバシュル山へと落ち延びた。ナルサスは、パルス随一の天才的な戦略家でありながら、野に下り、今は世捨て人の生活を続けていた。

アルスラーン戦記

王太子討伐の命を受けたカーラーン将軍は、アルスラーンを誘い出すために、罪もないパルスの村々を焼き払った。カーラーンはパルスの将軍でありながら、密かに銀仮面の傘下に下り、ルシタニアの協力者となった男である。ナルサスの助力を得ることに成功したアルスラーンは、王太子討伐の命を受けた元パルスの万騎長カーラーンをおびき出すことに成功した。ナルサスはアルスラーンに敵の注意を引き付けておき、背後からカーラーンを攻撃する作戦に出た。

アルスラーン戦記

カーラーンは不可解な言葉と共にその場に倒れた。この戦いでアルスラーンは、ギーヴとファランギースという2人のたのもしい味方を得るのだった。

アルスラーン戦記

カーラーンの最期の言葉に釈然としないものを感じつつも、力強い2人の仲間を加えたアルスラーン一行は、勇猛なパルスの守備隊が守りを固める国境の城ペシャワールへ向かった。

アルスラーン戦記

敵の追撃をかわすためにアルスラーン達は3方に分かれた。しかし、ルシタニア軍の矢によってアルスラーン達は馬を失ってしまう。走って逃げる3人だが、ルシタニア軍はすぐそこまで近付いていた。

アルスラーン戦記

指揮系統を失った敵は混乱し、撤退した。アルスラーンらは敵の乗っていた馬に乗るとダリューンらの待つ東の国境へと急いだ。

アルスラーン戦記

敵の追手を振り切ったアルスラーンは、ついに東の国境に到達した。アルフリードは砂漠の民ゾット族の長の娘であったが、父を銀仮面に殺され、仇討のために王太子の一行に加わった。

アルスラーン戦記

新たな仲間も加え、合流を果たしたアルスラーン達だが、ペシャワール城に辿り着く寸前カーラーンの息子ザンデの軍に発見されてしまう。かなりな数の敵にアルスラーン達は戦うよりもペシャワール城に向かうことを決めた。

アルスラーン戦記

頼もしき将軍キシュワード及びバフマン率いる国境の城。アルスラーン一行は、ついにペシャワールの城への入城を果たした。

アルスラーン戦記

アルスの老将軍バフマンは死んだ。だが、その死に際に漏らした言葉は、「ヒルメス王子を殺してはならない。ヒルメスを殺せばパルス王家の正統の血筋が絶える。」というのだ。

アルスラーン戦記

バフマンの謎の言葉の真相を探る暇もなく、アルスラーンの前に新たなる敵が攻め寄せてきた。アルスの隣国シンドゥラの王子ラジェンドラである。シンドゥラでは、重病の国王の跡継ぎの地位をめぐり、2人の王子ガーデーヴィとラジェンドラが争いを続けていた。王子の1人ラジェンドラは、己が劣勢を巻き返すために、豊かなパルスの国境地帯を奪い取らんと攻撃を仕掛けてきたのだ。アルスラーン達は、ラジェンドラ軍にガーデーヴィ王子の軍勢が後方より迫っていると信じ込ませ、混乱している隙を突いて攻撃を仕掛けた。

アルスラーン戦記

ラジェンドラ王子と部下のジャスワントは捕らえられ、アルスラーンの前に引き出された。アルスラーンは、軍師ナルサスの意見を入れ、ラジェンドラに講和条約を提案した。

アルスラーン戦記

アルスラーンとラジェンドラの連合軍は、シンドゥラの都ウライユールを目指し進軍を開始した。パルス軍接近の報を受け、王子ガーデーヴィは、500頭の象を従え王都より出陣、両者はチャンディガルの野において、遂に対決の時を迎えた。

アルスラーン戦記

ガーデーヴィ軍は戦象部隊をくり出してきた。これには、いかにパルスの騎兵部隊が優れていようとも、太刀打ちできるはずがない。そこでナルサスは投石器を改造した特殊な兵器を使い、戦象を攻撃する計画をたてた。

アルスラーン戦記

アルスラーンとラジェンドラ軍は、決戦に大勝利を収め、ガーデーヴィ王子を打ち破った。ここにラジェンドラは、シンドゥラの国王として、晴れて念願の即位を果たしたのである。帰路につこうとする一行の前に、ラジェンドラの部下ジャスワントは、アルスラーンの王者としての資質に己の人生を賭け同行を申し出た。

アルスラーン戦記

シンドゥラでのアルスラーンの活躍を伝え聞き、パルスの各地から生き残りの騎士達が続々ペシャワール城へ集結し始めた。アルスラーンが王都奪還ため全軍を率いて立つ日が迫ったのである。決戦を控え、ナルサスはアルスラーンに銀仮面ことヒルス王子の身の上を語った。

アルスラーン戦記

同じ頃、ギーヴは一人パルス国内の偵察の旅に出発。ペシャワールからエクバターナへ。だが、その進路上には、チャスーム城および聖マヌエル城というルシタニアの2つの要塞が築かれていた。アルスラーンは、勇躍チャスーム城への攻撃を開始した。

アルスラーン戦記

チャスーム城を攻め落としたアルスラーン軍は、第2の要塞聖マヌエル攻めを控えて、1日の休息を取り、パルスの神に捧げる狩猟の祭を催した。

アルスラーン戦記

狩猟の途中、アルスラーンは聖マヌエル城の敵に遭遇してしまった。その知らせを受けたナルサスは、アルスラーンを救出すべく全軍出撃の指示を出した。

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アルスラーン軍は、偶然の遭遇を利用して、一気に聖マヌエル城へ突入した。

つづく

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