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Close to ~祈りの丘~ 4月11日~13日「精一杯の悪あがき」

Close to ~祈りの丘~ 4月11日~13日「精一杯の悪あがき」


2~10日はこちら


4月10日

Close to ~祈りの丘~

学校へ行ってみると、校庭で小雪のクラスメイトらしき女子どもが体育の授業を受けていた。小雪は校庭の隅の木陰でひとり座っている。思わず小雪に近づくが、当然
「つきまとわないでって言ったでしょ」
と突っぱねられる。
「なんだか、すごく寂しそうに見えて……」
と言う俺に
「別に……寂しくなんか……」
と寂しそうに答える小雪。何とか協力してもらおうと画策するが、「元樹が幽霊になってここにいますよ。」と言っても信じてくれるわけがないと言う。そして、授業の終わりを知らせるチャイムが鳴ると
「私には、わかるの。信じるわけないって……」
と言って校舎へと戻っていった。霊能力を持っていることが彼女を孤独にさせているってことか。俺にはこれ以上小雪を説得する術はなかった。

Close to ~祈りの丘~

放課後になって再び学校へ。遊那の教室へ行ってみると、翔子が遊那をカラオケに誘っていた。翔子は病院の売店でバイトしてるようだが、恐らくは俺の入院している病院なんだろう。後々からんできそうです。俺は遊那のパスケースに念力を送る。床に落ちるパスケース。このパスケースは俺が遊那に買ってあげたものだった。何か思い出しそうな遊那だったが、
「私が遊那の誕生日プレゼントに買ってあげたんだよ!」
翔子が横槍を入れて阻止する。納得のいかない感じの遊那だったが、翔子がうまく誘導して丸め込んでしまった。さすが機転の利く女。遊那も最後はみゃ~みゃ~言いながら翔子の胸で甘える始末……。これからは忘れないようにショコラの写真をパスケースに入れるという遊那。アルバムに一杯写真があるらしい。しかし、そのアルバムには当然元樹の写真もある。それにすかさず勘付いた翔子は
「ア、アルバムね…………いや、でも、昔の写真じゃなくて、これからまた一緒に撮ったの入れようよ?」
と提案。遊那も
「ほえ?うん……それでもいいけど」
と同意した。これからも翔子が俺にとっての最大の障害となりそうだ。

Close to ~祈りの丘~

二人は龍作と待ち合わせしてカラオケに出かけた。翔子に「あのこと忘れてないでしょうね?」と釘を刺される龍作だったが、遊那に「ふたりで何こしょこしょ話してるの?」と言われると
「……ま、あいつのことは内緒ってことだ」
と、いきなりバカ炸裂。翔子に足を踏まれて羽交い絞めにされる。しかし、龍作と遊那は元々気の合う二人だったが、そんな2人のやり取りを見ていて、内心穏やかではない心境なのであった。

Close to ~祈りの丘~

次の作戦は携帯電話だった。遊那の携帯(伊田慶太くん)に念を送って、自分の家に電話をかけた。いつの間にそんな高等テクを……。ともかく、電話から声が聞こえることに気付いた遊那が電話に出ると、その話し相手は俺の母親でした。
「もしもし?あら、この声は遊那ちゃん?穂村ですけど?」
とマミー。当然俺のことを忘れている遊那は
「ほ……むら、さん??」

さあ、どう出るショコラ?

慌てて遊那から携帯を取り上げた翔子は
「あ、あの、ピザ3人分お願いします!ファミリーセットのオモチャ付きのやつで!ジュースはオレンジとアイスティーとジンジャエール、あとプリン3つでよろしく!それじゃ!」
とまくしたてて電話を切ってしまった。さすがの機転女ショコラもここは強引な手法に出たようです。ま、そんなんで誤魔化されてしまうのが遊那なんですけどね。

Close to ~祈りの丘~

肩を落として病院へと戻ると、誰かがドアをノックして入ってきた。何と翔子だった。さっきまでバカをやっていた彼女とは別人でした。持ってきた千羽鶴を置くと、意識のない俺の手を握り
「……なんでよ……なんでこんなことに……」
と涙を流している。どうやら、翔子があれほど必死に俺のことをひた隠しにするのは、遊那の両親に頼まれたかららしい。その後、切々と思い出話に浸る翔子……
「去年のクリスマスのこと……覚えてるよね?遊那と元樹が付き合うようになったときのこと……」
「……あの時のひなげしの葉、遊那はまだ持ってるんだよ?そのままでいいの……!?」
ひなげしの葉……
ひなげしの葉……
ひなげしの葉……

ピキーン!!!!

Close to ~祈りの丘~

ひなげしの葉は、人類が言葉を話せなかった時代に使われたラブレターのようなもので、女性が寝ている好きな男性の枕元にひなげしの花を置き、男性が心当たりのある女性にひなげしの葉を送り、当たっていれば恋が成就するという話を翔子から聞かされ、それに影響された遊那が俺にひなげしの花びらを送り(差出人不明の封筒で)、翌日、俺が遊那にひなげしの葉を手渡した。これが二人が付き合うきっかけになったというわけだ。その回想の中で、「気付いてもらえなかった女性は可哀相だね」という俺の言葉に翔子は
「相手が気づいてくれる日を願いながら、ずっと待ってるしか……」
と哀しそうな顔で答えていた。やっぱ俺に気があるんだな。

Close to ~祈りの丘~

早速、遊那のアパートへ飛んでいく。しばらくしたら、龍作がアパートを訪ねてきた。俺の不安は的中していたのか。そして
「俺、好きなんだ……遊那のこと……」
その後も、遊那への思いを切々と語る龍作だったが、そこには遊那の姿はなかった。
「なんか、長くなりそうだったから、お湯、沸かしに行ってたの」
とのこと。カッコ悪いっす龍作さん。それでもめげない龍作さんは、遊那の誕生日に写真展に行こうと誘う。ちょっと乗り気な遊那。しかし、その日は俺の指輪が届く日。家に居てもらわないと困る。龍作に釘を差すという意味で、コルクボードに貼ってある俺の写真をはがすことにした。ハラリと目の前に落ちた写真を見て龍作が青ざめる。遊那に問い質された龍作は
「俺の親友で……遊那の彼氏だ……」
と白状した。訳の分からない遊那に、これ以上は言えないと龍作は帰って行った。

Close to ~祈りの丘~

再びルームパートに突入。何事もなかったかのように本を読みふけている遊那。今度は外から猫の鳴き声がするが、遊那は気付いていない。俺は窓に念を送る。遊那が窓を開けると、白い猫が部屋に入ってきた。どうやらこの猫は、あの日教会で遊那が写真に撮っていた猫のようだ。遊那は猫に、あの日一緒にいた男の子のことを聞いている。猫は俺を見て鳴いているが、見えているのだろうか?しかし、そんなもので伝わることはなく、そのうち猫は部屋を出て行った。俺は猫を追いかけようとしたが、そこで意識が消えてしまった……

4月11日

Close to ~祈りの丘~

いつものように病室で目覚めた俺は、早速遊那のアパートへ直行。遊那は学校へ行っていて留守。机の右側の引き出しを開けると、遊那お気に入り「ぷちまるグッズ」がぎっしりと詰まっていた。そんな中に遊園地の半券が紛れ込んでいた。俺の記憶がトリップした……

あれは去年仲良し四人組で行った遊園地。最後に乗ることとなった観覧車で、翔子が気を利かして二人きりにしてくれた。当然そんなシチュエーションとなれば、チューの一つはしようと思うのが男というもの。俺はやや強引目に遊那の唇を奪った。
「元樹のバカっ!!でも……大好き……だよ」
この時俺は、遊那と絶対に離れないと誓ったのだった。俺は決意を新たにした。

Close to ~祈りの丘~

続いて教会へ。ブランコに乗っている麻衣がいたが、何やらその表情が寂しげだった。何かあったのか尋ねても具合が悪いだけと言っているが、これは何かありそうだ。突然いつもの明るさに戻る麻衣に、俺はこれまでの経緯を語って相談する。小学生の女の子相手に人生相談する絵がマヌケ。で、どうやら遊那に俺の姿を見せる方法があるらしい。幽体にはそれぞれ波長があって、霊能力がなくても波長が合えば見えるというのだ。しかし、それにはお互いに相手を強く感じ取って、相手の波動を感じる必要がある。って自分の記憶をなくした相手に、そんなことできるわけがない。次に提案されたのがヒプノセラピー、退行催眠療法ってやつである。しかし、これを実行するには相手が信じてくれる必要があり、面識もない子供の麻衣には無理だという。しかし、俺には思い当たる最良の人物がいた。翔子の叔父さんが催眠術師だったのである。以前に遊那が翔子の叔父さんが手品師だか何だかと勘違いしていたというエピソードがあったが、ここに至る伏線だったのか。都合いいな、という感じはぬぐえない。とはいっても今の俺に頼むことはできないので、麻衣に低姿勢で頼むことにした。教えてもらった方法とは、翔子の夢の中に入って頼むことでした。

Close to ~祈りの丘~

夜になって翔子の家に向かう。麻衣に教えてもらった夢に入る条件とは
1. 相手の霊感が強い
2. 自分との精神的相性がよい
当然事前に分かるわけもないので当たって砕けろだ。翔子の部屋に忍び込むと、既に翔子は眠りについていた。マーシーの寝起きドッキリを思い出す。彼が真正の変態だったとは、あの頃は思いもしなかった。しかし、翔子の部屋は散らかり放題だった。マーシーなら大好物がたくさん落ちているので喜ぶだろうが、部屋の汚い女はさすがに萎えます。

Close to ~祈りの丘~

俺は精神を集中し、教えてもらった通りに夢の中へ入ろうと試みる。成功した。空中を浮遊して翔子を探査すると、小川のほとりに翔子がいた。翔子の名前を呼ぶと、翔子は驚いていた。頬っぺたを抓って夢であることを確認した翔子は
「え……。まさか、私、そんなに元樹のこと…………だから……出て来ちゃったのかな……」
やはり、翔子は俺に気があるようです。ということは、あの四人の友人関係というのは、非常に危ういバランスで成り立っていたのですね。俺はこれまでの経緯を翔子に言って聞かせるが、元々オカルト否定派の翔子は中々信じようとしない。そこで、明日病室に来れば、本当のことだということを証明すると言って夢から出た。

帰ろうと思った矢先、散らかった部屋の一角に、翔子の携帯電話(j-move)があるのに気付く。俺は念力を送って遊那にメールを送信した。
「お・も・い・だ・せ・も・と・き」
と。精根使い果たした元樹はそこで意識を失った。

4月12日

Close to ~祈りの丘~

いつものように病室で目覚めたが、いつもと雰囲気が違う。どうやら既に昼になっているようだ。前日無理したからかもしれないが、死に確実に近づいていると取れないこともない。翔子がまだ来る時間ではないので学校へ。教室では遊那と翔子が会話している。
「今度のなぞなぞ、難しいね?」
という遊那。どうやら俺が前日の夜に送ったメールをなぞなぞだと思っているようだ。そのメールを見て
「う、うそぉ……」
と絶句する翔子。これで昨日の出来事を信用した翔子は、遊那の問いかけにも上の空で
「わかったよ元樹。昨日の約束ちゃんと守るから……」
と、いるかいないか分からない俺にポツリと語りかけた。

Close to ~祈りの丘~

早速病室で待っていると翔子がやってきた。約束通り、窓際の花瓶に向かった翔子が唖然としている。そこには、花が俺のイニシャルであるM・Hという形に並べられていたのである。念力を使って並べておいたのだ。しばらく考え込んでようやく夢のことを信じてくれた翔子。また寝ればいいのかなと思った翔子は
「元樹……もしも、今見てるなら……会いに来て……」
と言って、俺の半死体が横たわるベッドにうつ伏せになった。そこで寝るんかい!!。翔子が寝たことを確認してドリームイン!!

昨日の川辺に行くと翔子がいた。翔子はいきなり泣きじゃくって俺に抱きついてきた。久々に感じる人のぬくもりに、ちょっと感動。俺が心配をかけたことを謝ると
「そうだよっ!もうっ!元樹のバカ!!アホ!!」
と翔子は叫んで、力なく俺の体を叩く。そんな翔子を抱きしめ、そっと涙をぬぐってやった。
「ところで、もう……その……離れてもいいかな?」
と言うと、翔子は慌てて身体を離した。頬が心なしか赤くなっている。誰かが俺が現世に戻ることを強く意識してくれれば戻るってんなら翔子でよくね?というプレイヤーの疑問を代弁する翔子だが、そうは単純なものではないらしい。何とか翔子の協力を取り付けたが、肝心の催眠術師じゃなくてカウンセラーの叔父さんは今アメリカに行っていていないとのこと。そこで、少し催眠の心得があるらしい翔子にダメモトでやってもらうことにした。翔子の提案で、俺があげたらしい鈴をかばんに付けておくので、それで合図することとなった。そして、翔子の夢の中から離脱した。

Close to ~祈りの丘~

遊那のアパートへ行くと、早速翔子は退行催眠にチャレンジした。どうやら一発で上手い具合にかかったようだ。翔子すげえな。早速、昨日のことから思い出させる。
「ゆーな……学校に……行って……家に……帰って……寝た」
ん?これって成功なのか?w
その前の日のことを聞くと
「りゅんりゅんが……来たの……それで……写真展に……行こうって……誘われたの」
と遊那が喋ると
「えっ!?隆作が!?」
翔子は思わず叫んでしまい催眠失敗。もう1回やろうと言う遊那だが、一日に二回以上やると危険だとのこと。素人が退行催眠なんぞを安易にやること自体が危険だと思うんですけど……

翔子が肩を落として帰っていった後、遊那が机に向かって何かを書き始めたので覗いてみると、日記を書いていた。かなり痛い内容でした。間もなく自分の誕生日ということで、去年の誕生日に貰った猫のキーホルダーのことを思い出す。俺があげたことは思い出せないようですが。そして、そのキーホルダーを、それまで付けていたプルタブのキーホルダーと取り替えたみたいです。あの思い出のプルタブですね。どこにしまったのか思い出せないようだが、急に「岡山百恵」という名前を思い出しました。そういやこいつは物に名前を付ける癖があったんだな。勿論それが何なのかは検討もつくはずなく、そのまま疲れ果てて意識が消えた……

つづく
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